サロンに飾る写真、または絵をずっと悩んでいました。
2年程前に私は『Blue Sun』という写真集に出会いました。
  
海中写真です。
  
あの日、本屋にふらりと立ち寄り、ふらりと足を止めた写真集のコーナーで、
何気に手にとった写真集。
  
ページをめくる毎に受けた胸が苦しくなるくらいの、深い感銘を今でも覚えています。
  
深く蒼い水の向こうに輝く蒼い太陽。
   
深い感動は、涙という形で表現されることが多々ありますが、
まるで恋する切なさのように、胸を貫く痛みにも似た感動があるものだと
私は知りました。
  
作者は柴田益夫先生。
九州の大学教授の先生でした。
    
当時から私のベットルームにそれらの写真を飾りたくて、インターネットで検索してみましたが、
柴田先生の作品は写真集以外、額に入れて飾れるようなものは販売されていないようでした。
ちらりと、柴田先生本人に連絡をとってみようかとも思いましたが、
個人的に部屋に飾るぐらいで、大富豪じゃあるまいし、と諦め、
似たような写真を探して購入し、ベットルームに飾っていました。
  
今度Beauty Science Day Spa をオープンしました。
   
サロンの物件を見た時から、私はこの『Blue Sun』のことが心のどこかにありました。
サロンの蒼いカーテンは海を連想させました。
蒼いカーテンの奥のトリートメントルームは水中を連想させました。
    
サロンの蒼がそうさせたのか、
ずっと私の心にあった『Blue Sun』の世界がそうさせたのか。。。
    
サロンにベットや美容機器などが揃っていく中、飾る写真(絵)のことは、
いつも心のどこかにありました。
   
水中写真が飾りたい。。。
    
そしてそれは、イコール『Blue Sun』の世界に包まれた空間にしたい。でした。
   
私のベットルームにある水中写真ももちろん素敵でしたが、
その写真は『Blue Sun』の代用品でしかありませんでした。
   
私の中での本物の水中写真は『Blue Sun』でした。
    
私のBeauty Science Day Spa はマンションの1室という小さな空間です。
でも、それはこれからの私の無限に広がる夢の手引きをしてくれる、
眩しく光り輝く力強いパートナーでもあります。
   
私にはビューティサイエンスの仕事をする上での信念があります。
    
それは、私にとって『本物』であること。
    
どうして、サロンに『Blue Sun』以外の写真が飾れよう?
だって、私にとっての本物の水中写真は『Blue Sun』の世界なのに。
『Blue Sun』でなかったら、水中写真は飾らない。全く違う他の絵などを飾ろう。
駄目でもともと!
とにかく柴田先生にメールを送ってみよう。
何もせずに『Blue Sun』を諦めたら、私はずっと後悔する。
        
  
その日、私は非常に落ち込んでいました。
久しぶりに感じる、ひどく苦しい泥沼の中にいるような気分でした。
世界が全てが灰色に嫌悪にまみれて見えました。
  
眠ることもできないのに、現実逃避をするためにベットに入り、
そして逃れられない嫌悪と戦っていた時、
ふと、その朝送ったメールの事を思い出しました。
    
世界とは美しいものだと再確認しました。
どんなに暗く深い苦しみの泥沼でもがいていても、
手を差し伸べてくれる光があるのだと。
    
2年前から私の中に住み始め、心のサポートをしてくれていた『Blue Sun』
今度はこんなに大きく私を助けてくれました。
     
世界は負の感情に支配されるものではなく、
愛を感じるために存在するのだと。。。 
  
その蒼く深い感動と共に波の様に押し寄せる
 
『 感謝』
   
を柴田先生と、私を支えてくれる愛する方達に贈ります。
 
    
  
   
   
     
May 29, 2009 Misaki
 
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